ヒデ風キムチもどき

小さい頃大嫌いだったニンニク。しかし,ほんの少しならとてもいい味が出る。ラーメン屋でスープをニンニクでごまかしている店が流行っているのを見てもよくわかる。ところで冬になると白菜の漬け物を作り出す。特にキムチを美味しく作りたいと何年も前からチャレンジしているがなかなか上手くできない。今回作るのも,家にある材料で作るものだから本当のキムチではない。全て適当に作るので塩の量や唐辛子の量はわからない。白菜は大きめ1ケとする。


材料・白菜(大1個)
・大根(5〜10cm程)
・ニラ(半束程)
・ニンニク(適量)
・塩
・キムチ用唐辛子
・オキアミ(100g程)
・昆布(10cm程)
・乾燥エビ(50g程)

(1)芯を切り取りながら白菜の葉を一枚一枚丁寧にはぎ,切らないように洗う。
(2)葉の部分と芯の部分に切り分ける。葉の部分は包みに使う。hakusai.gif
(3)芯の部分を3×4cm程の大きさに切る。
(4)大根5mm程の輪切りを1×5cm程の大きさの短冊に切る。
(5)キュウリ2本。
(6)切った野菜とキュウリ2本を全て塩で漬け込む。このとき白菜の葉の部分は傷つけないように漬ける。漬けるのは一日程度。長くても2日。キュウリは丸ごと漬ける。
白菜漬けの塩分濃度は次の通り食塩の濃度が5%以下の場合は乳酸菌などによる発酵作用が盛んで,数日で風味が出るが長く保存できない。12%以上になると乳酸菌などの繁殖が抑制されて発酵は起こらない。15%以上になると,ほとんどの腐敗菌が防止され長期間の貯蔵が可能になる。
(7)下漬けしたら,上がった漬け汁をボールに取り,葉の部分を取り出す。漬け樽に残った野菜は適当に絞る。
(8)キュウリを薄切りにし,元の樽に戻す。このときニンジンの千切りを入れてもよいが,大根を入れたので,入れない方がよい。大根を入れないのなら,ニンジンを入れても構わない。(大根とニンジンは栄養学的に相性がよくない)
(9)ニンニクは2ケ程すりおろしておく。
(10)ニラを白菜1ケにつき半束程2cm程の長さに切る。
(11)乾燥したままの昆布巻き用の昆布を鋏で白菜1ケにつき5cm ×10cm程を3mm×2cm程の短冊に切る。入れ過ぎると粘りが強過ぎ,しかもまずくなる。
(12)ボールにキムチ用唐辛子,オキアミ100g程,昆布,乾燥エビ50g程,ニンニクを,先程ボールに取っておいた漬け汁200ccと共に入れ,かき混ぜておく。好みに応じて塩辛を入れてもよい。入れ過ぎると魚臭くなる。混ぜながら辛子の量を調節する。
(13)漬け樽に(12)を入れ,漬けた白菜の芯・キュウリ・大根,ニラと共に入れ,よくかき混ぜる。
(14)具の量と漬けた葉の数を考えながら,具を葉で包み込み,陶器の梅干し用桶に隙間のないように漬け込んでいく。
(15)仕込み終わったら,上に2kg程の重しをのせる。1kgだと軽過ぎる。
(16)2〜3日で食べられる。旨味が出るのには1週間くらいかかるが,下手をすると酸っぱくなる。
(17)下漬けで失敗したら,本漬けのときに塩分を調節する。濃過ぎたらボールのつけ汁ではなく水を,薄過ぎたら塩を加える。でも,大抵は下漬けで失敗すると,どうやってもうまくいかない。大抵は直ぐ酸っぱくなる。
舌触りの関係で乾燥エビは入れないほうがいいかもしれない。
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